
略歴
神戸女学院中高部、上智大学フランス語学科から同大学院言語学専攻に進学し、フランス語意味論の分野で修士号を取得後、日本語教師、教師養成、学習塾共同経営等を経て2004年より日本大学国際関係学部・短期大学部非常勤講師。英語、フランス語等の授業を歴任し、同大学の社会人講座では「思い出のあの曲で学ぶ英語」がシリーズとなりリピーターが続出した。
その傍ら2007年からは英語教育の分野で新たな学位を志し、オーストラリアのMacquarie Universityの通信課程に入学。ここで、ことばのものさしの基盤となる言語学理論、Systemic Functional Linguistics(SFL)に出会う。単位履修コースでは、成績上位に認められるGolden Key Honour Societyのmembership を授与される好成績で、2010年にMaster in Applied Linguistics (TESOL)を取得。2011年からはUniversity of Technology, Sydneyの博士課程でSFLの第一人者の一人であるA/P Susan Hoodに師事。はじめは大学の仕事と両立させていたが、勉学に集中すべく、2013年からシドニーに移り住んで2015年6月に博士論文を提出。2016年にUniversity of Technology, Sydney より博士号(Doctor of Philosophy)を授与された。
帰国後は、故郷である神戸市垂水区で両親の介護をこなしつつ、翻訳業、神戸市外国語大学や甲南大学の非常勤講師として、英語学からEnglish only のコミュニケーション授業まで多様なコースを担当。また、国内外の学会において研究論文・発表を行うだけでなく、2015年から、当時はSkypeで、研究者のためのオンライン勉強会を主宰(今はお休み中)するなど、研究者共同体でも活発な活動を行ってきた。
現在、神戸市外国語大学客員研究員、非常勤講師
主宰者の研究業績については、Research Mapのリンク、または、Academia.eduのリンクからご参照いただけます。

研究テーマ

共同体の交渉としての言語の探求
文脈の要素に応じて知識の意味と価値観の意味を区別して分析することで、ことばのやりとりを階層として理解します
・言語研究の基本的な方法論の一つグロスづけ(注釈づけ)について、研究目的に即した方法論を提案しています
・日本語の敬語について、知識と共同体の交渉の観点から分析しています。最近は視点を歴史的変遷に広げ、話しことばを基本に据えた敬語の果たす機能を記述しています
言語研究の教育への応用
・言語学や教育社会学の理論を担当授業に活用しています
・サマリーライティング、Q&A(質疑応答)に注目した実践指導研究を行っています
